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東西南北

2005年12月16日(金)

 議会調査委員会(CPI)と各党リーダーの圧力を受け、レベロ下院議長とカリェイロス上院議長は十四日、来年一月から二月初めまで臨時国会を召集すると発表。休暇を返上する議員には給与の二倍の臨時手当が支給され、その他議会職員への手当てを含むと臨時支出は五〇〇〇万レアルを超える見込み。
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 下院は十四日、三五万レアルの裏金を受領した疑いのもたれたロメウ・ケイロス下議(ブラジル労働党)の議員権はく奪動議を賛成一六二、反対二五〇で否決した。はく奪を逃れた議員としては二人目。審議中の疑惑議員は残り十一人。
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 リオデジャネイロ地裁は十四日、ヴァリグ航空の経営権のタヌレ氏への移譲を債権者会議の行われる十九日まで中止した。大口債権者のアエルスは買収反対を表明。
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 サンパウロ市モルンビー区の高級マンションで十四日夜、娘の友人の父親でビジネスの話をしたいとキャンプ用品販売会社社長の自宅に電話を入れ、門番を素通りした後で強盗に早代わりし、三人組の男が宝石や電気製品などを強奪。三人は挙動不審をいぶかった軍警らに逃走途中に逮捕された。
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 川の水を野菜や米栽培の灌がいに使う農家や生活用水に使う家庭は、水代を二〇〇六年三月から徴収されるという条例案がサンパウロ州議会で可決された。同条例の目的は水の再利用とされ、日本のように手を洗った後、水洗便所へ水を流すようになるらしい。下水も浄化槽で再生するビジネスが生まれるようになる。一方では水の月間消費量が一万リットル以下の家庭は水道料金を免除されるという。それに該当する家庭は、サンパウロ市で五十万世帯あるそうだ。