「今年はトヨタのレベルを目指す」。十三日付フォーリャ紙は、韓国自動車大手ヒュンダイの一ページ広告を掲載した。
連動したか、付録「レヴィスタ」では、韓国人街化が進むサンパウロ市ボン・レチーロ区を特集。その街並みから生活・文化まで好意的に紹介していた。
ただ、韓国系と日系の若者の対立について長々記述するなど手垢のついた内容が盛り込まれ、新味に欠けていた点も。
あの界隅での話なら、隣接する〃リトル・ノルデステ〃を取り上げて欲しい。出稼ぎの北東伯出身者向け木賃宿、旅行社が数多く集まる地区だ。
しかし紋切り型の悲哀と感動をさがし求める、現実の上澄みをすくう取材では、今回同様、物足りない記事になろう。
ベレンまで三日、百七十レアル。本紙研修生がきょう、彼らと共に旧型バスで旅立つ。感傷に流されないリアリズム報告を楽しみに待つ。(大)
05/2/15