2005年12月14日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ総合大学(USP)は十二日、今年の入学試験第一次試験の合格最低点を発表した。最低点は受験生の倍率と設問の内容により、各学部で異なった。この最低点をクリアーした受験生が第二次(最終)試験を受けることになる。大学側によると第二次受験約十五万人のうちパスしたのは三万一一〇四人で、来月八日から始まる第二次試験に挑戦できる合格者氏名と次回試験場は十六日に発表される。
最低点は過去三年間で一番低く設定された。二〇〇二年までは百六十設問の試験が二日間にわたって行われたが、〇三年は百設問の試験を一日で終わるよう変更された。
最低点が一番高かったのは医学部の七十三点だが、〇三年は七十八点、昨年は八十一点だった。競争率が高かったオーディオ・ヴィジュアル科(六十八点)、国際科(六十七点)、サン・カルロス航空科(六十六点)、報道科(六十五点)、法科(六十三点)など押しなべて例年より低かった。最も通過点が低かったのはリベイロン・プレットの音楽科と同じく看護科の二十五点だった。今年から新設されたデザイン科は競争率が高かったため六十一点と設定された。
大学側では最低点が下がったことにつき、史上最高の七万人余の受験生となったにもかかわらず、試験内容が難しかったため、第二次向きのチャンスを広げるためだと説明している、予備校の教師らは試験の難解度は中の上と評価している。月収一五〇〇レアル以下の子弟の受験が三九・二%から四二・八%に上昇、また公立校生徒が三八・六%から四一・八%へと上昇したことも最低点引き下げの原因となった。