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大耳小耳

2005年12月14日(水)

 ノロエステ連合の白石会長は、移住史を日本の教科書にという問題に関して、「サッカーW杯でブラジルのセレソンは日本のメディアに大きく扱われるが、移民の話は誰も知らない。百周年の機会に日本の人にも知ってほしい」と強く願っている。要請文に作成に関わったアリアンサ文協相談役、本間重雄さんも「息の長い運動として続けていきたい」とする。在日デカセギ子弟が学校で使う場面も出てくるだろう。彼らの出生に関わる記述でもある。いろいろな意味で重要な案件だ。
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 ブラジル日本語センターでは、来年三月の総会で役員の改選が実施される。シャッパの受付が〇六年一月中にスタートする見込みで、候補者選びが新年早々本格化していきそう。注目されるのは、今年の文協会長選に立候補した谷広海理事長の去就だろう。日本語センターの理事長に就任する時、最低二期四年は務めてほしいという要請があったらしい。その約束の期限が切れるのが来年三月になる。谷理事長はいったい、どう動くのだろう?
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 「ブラジルに古武道あり」と聞いて、来年二月、国士館大学の剣道部員が、見学(立ち会い?)にやって来るそうだ。ここでいう古武道とは、剣術、居合、鎖鎌、十手、杖術など。受け入れは、今や、全伯ネットになった二天武道研究所。時代は変わった。サッカーを教えてもらったブラジルに、今度は日本古来の武術の見に来るとは。古武道の愛好・実践者層は、すでにブラジルのほうが日本よりも厚いと思われる。