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コラム オーリャ!

 まったく興趣に富んだ素晴らしいコレクションを持ってやがる。
 パウリスタ通り1313のSESIで開催中の美術展を鑑賞した。
 バイーアのメディア界に君臨したジャーナリスト、オドリコ・タヴァレスの収集品である。
 何より、日本人抽象画家の作品が目立った。移住者では間部学、フラヴィオ・シロー、大竹富江、若林和男。日本の津高和一の絵もみかけた。
 この他バイーアならではの風物を描いた作品や、ナイーフアート(素朴な絵画)が充実。ブラジルバロックのカトリック美術の逸品もそろう。
 アシス・シャトーブリアン、ロベルト・マリーニョのことを思い出す。
 彼らもそうだった。ブラジルのメディア王は芸術を資産として見、それを語る知識と教養があった。ゆえにそのコレクションは美術館も顔負けの内容を誇る。 (大)


  05/12/13