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ダスル経営者らを起訴=検察庁=売上低く計上し脱税

2005年12月10日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】連邦検察庁は八日、サンパウロ市内にある高級ショッピングセンター、ダスルの経営者エリアーナ・トランチェシ氏と兄弟で共同経営者のアントニオ・C・P・アウブケルケ氏、輸入業者五人を脱税、商法違反、犯罪組織構築などの罪で起訴した。検事らによると、経営者二人への求刑は合計で少なくとも二十一年に達するという。
 「ダスルは犯罪組織を構築し、五年以上に渡り偽造伝票を使って売上を不当に低く計上していた。そのように仕入れた商品は押収され、違法行為を認めた証言もある」とマグナーニ検事は述べた。今年七月にダスルは脱税容疑で連邦警察と連邦国税庁に大規模摘発され、経営者二人は半日から五日間身柄を拘束された。
 昨年の推定売上は四億一〇〇〇万レアルとされていたが、売上のごまかしは二〇〇三年以降エスカレート、具体的な数字には触れなかったが数百万ドルに上ると同検事はみている。七九ドルで仕入れたタイ製の花瓶を伝票には〇・六八ドルと記載していた。
 今回の起訴は第一段階で、検察庁は来年にもブティック経営者ら二人以上を脱税の罪で起訴する予定で、元従業員の証言に基づき、外国への不正送金の容疑についても捜査を続けている。