最近、相次ぐ日本の児童殺害、誘拐事件。驚いたのは日系ペルー人が容疑者になった広島女児殺害事件だ。金目当てではなく、ついにこのような悪質かつ不可解な事件が起こった。今回は日系ペルー人だが日本か見れば日系ブラジル人も同じだろう。デカセギに対する印象をさらに悪くしたのは決定的だ。
JETプログラムの交流員として在日ブラジル人の支援を行ってきた知人の話によると、犯罪理由のほとんどが「日本社会に適応できず殻に閉じこもること」。日本人はデカセギについて知っているのに「見よう」としていない。また、在日ブラジル人も日本に定住思考が高まっているとはいえ日本語を学ぼうとしない姿勢など、相互の努力が足りない。
三人の友人が今月、日本へデカセギに行く。三ヵ月と短いが、日本にどんな印象を持って帰国するのだろう。 (南)
05/12/10