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天国で喜んでいる=故地坂さんが叙勲=聖総領事館で伝達式

2005年12月03日(土)

 アチバイア文協会長、和歌山県人会長などをつとめ、今年八月に七十二歳で亡くなった地坂満夫さんへの旭日双光章伝達式が一日午後三時から、在サンパウロ総領事館多目的ホールで行なわれた。
 夫人の昌子さんをはじめ息子のマリオさんや孫など地坂さんの親族が出席。同文協や県人会の関係者、友人らが見守る中、西林万寿夫総領事から昌子夫人に勲章と勲記が手渡された。
 一九五六年にコチア青年として渡伯。アチバイア文協会長、和歌山県人会長、コチア産組役員など役職を歴任。アチバイア日本語学校の建設に尽力したほか、青年移住者の受け入れ、独立支援などにも力を注いだ。加えて青少年の指導、社会福祉への取組みなどの功績が認められ、このたびの受章となった。
 伝達式で、西林総領事は故人の業績に触れその死を悼むとともに「その活躍と功績は人々の心に刻まれていると確信しています」とあいさつ。
 叙勲を推薦したアチバイア文協の辻修平会長は、遺族に祝意を表わし「地坂さんも天国で喜んでいると思います」と述べた。
 遺族を代表して昌子夫人とマリオさんが謝辞。夫人は「今回の受章を家の宝として伝え、子孫が社会貢献できる人になることを願います」と述べ、臨席した関係者に謝意を表わした。
 マリオさんは「父はいつも『人間は人を助けなきゃいけない』と言っていました」との言葉を紹介。日系社会に献身したその人柄を振り返った。
 県連の中沢宏一会長の発声で献杯。記念撮影の後、一同歓談した。