ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
バッテパポ
2005年12月02日(金)
サンパウロ市南部の路線バスが発着時刻表に基づいて運転を始めた。サントアマーロ・ターミナルを発着する十三の路線で、各バス停に時刻表を貼り付けた。従来のいつ来るかわからないバスに対し市民の苦情が増えたことによるもので、サンパウロ市初の試みとなる。交通局では市民への説明会を開き、今後も定期的に会合をもって意見の交換を行うという。バスは衛星モニターを使って位置が分かる仕組で、これで走行時間をコントロールしていく。
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少子化と長寿で高齢者の人口比率が高くなっている。昨年に六十歳以上の比率は全人口の九・八%に達した。一九八一年では六・四%だった。出産が減少した少子化の影響で五歳以下は八・一%となり、八一年の一三・四%から年々減少傾向を示した。八四年の平均出産は三・五人だったが昨年は二・一人と急減している。八一年では六十歳以上は五歳以下の年代の半数以下だったが、昨年は二〇%増へと逆転した。
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家庭の固定電話料金詐欺が横行していることで、当局は注意を呼びかけている。大半はリオ州とサンパウロ州の刑務所に服役している囚人で、電話局と偽り、テスト中なので90#の番号を押してくれと丁寧に頼んでくる。これを押すと犯罪者は工作して、彼らの通話料金がすべて被害者に加算される。電話局はテストのため家庭に電話を入れることはないとして警戒を呼びかけている。不審な点は二十四時間無料サービスの10315に問合わせること。