2005年11月25日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】クリスマスを控え、買物のメッカとして全国一の売上を誇るヴィンテシンコ・デ・マルソ街(三月二十五日街)が今年は例年を上回る人出が予想され、活気づいている。平日は四十万人、週末は百万人以上の買物客が押し寄せると見られ、商店では品物の陣列に追われている。
同商店街では、これまで密輸品の「安かろう悪かろう」が多かったが、近来これが良質な品物に変わり評判を呼んでいる。さらに今年の特徴は、高所得者のいわゆるA階級層の客が増えていることから、高価な輸入品を陣列する動きが活発になっている。
商店によると週去は五〇〇レアル以下の商品が主流を占めたが、最近は一〇〇〇レアル以上の品も飛ぶように売れているという。輸入品はドル安をそのまま価格に反映しているため、他の商店街よりも最低二〇%は安いとのこと。
一大商店街にのし上がった同街だが、昔の面影通り十四の街路全長一・四キロに三百五十店の商店、ショッピングなどに三千軒の店やスタンドが並び、従業員は四万人と言われ、売上は年間四〇億レアルとも八〇億レアルとみられている。このため地価はジャルジンス区の高級商店街区域が平米当り七〇〇〇レアルなのに対し、同街は八〇〇〇レアルから一万レアルと市内最高となっている。