2005年11月19日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ市検察は十七日、公共入札法違反の疑いでマルタ・スプリシ前市長を地裁に刑事告発した。告発によると前市長は就任中の二〇〇〇年から〇四年の期間に、法人団体であるセックス調査指導グループに入札を行わず市の業務を委託し便宜を図ったというもの。
同グループは市の公的機関によるセックスに関する調査や指導に携わるもので、前市長は創立者の一員で、創立時は副会長を努めて市長就任後は名誉会長になっていた。告発は当初の年間予算一六二万レアルを承認、その後二〇〇万レアル以上に引き上げたとし、公共性に欠ける談合の疑いがあるという。
検察は前市長のほか、当時の教育局長、グループ幹部も追及する構えを見せている。前市長側は疑惑を否定。これまでにも前市長就任時の疑惑が表面化したが、ことごとくシロの判決が出ている。前市長は来年の州知事選挙の候補者の一人と目されており、再度降りかかってきた火の粉にどう対処するか注目される。