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果実活写で有名=西尾さんが個展=サンパウロ市で24日から

2005年11月19日(土)

 果物を描くことが多いことから「フルッタのニシオ」で知られる画家、西尾勝典さん(61)=ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市在住=の個展が二十四日から十二月二十三日まで、サンパウロ市のセントロ・エンプレザリアル・ド・アッソ一階ホールで開かれる。
 福岡県出身の西尾さんは一九七二年、技術移民として来伯し、「カネボウ・テキスタイル」でデザイナーとして勤務。八〇年代初から油絵を描き始めた。画業の傍ら、小説を書き、二〇〇二年の「武本文学賞」を受賞している。
 果物をリアルに写実、あるいは独自の視点から構成的に描く絵で有名。「他の仕事を持っていて写生に出かけるひまがなかったので自然と身近にあるものを描くようになった」という。
 今展はちょっとした回顧展の性格も。十年ほどの前から現在までの水彩・油彩の静物画を中心に三十点をみせる。小品から最大で縦一メートル×横一・五メートルの作品を展示。
 「これを区切りに新しくスタートしたいと思っている。その前に、多くの方にこれまでの仕事を知ってもらえたら」と話している。
 「サンパウロ戦後移民具象画展」(九月十四~二十三日、サンパウロ総領事館)の出品作家のひとり。
 会場住所はカフェー通り277。地下鉄コンセイソン駅そば。二十三日午後七時半からオープニング。開催期間中は午前八時から午後八時まで鑑賞できる。