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JICA横浜で=日系子弟のための=日語教育実践交流会

2005年11月18日(金)

 財団法人海外日系人協会(塚田千裕理事長)・継承日本語教育センター(中元司郎センター長)共催の「日系子弟のための日本語教育実践交流会」が十三日、JICA横浜で行われた。
 学校教育の現場や地域社会における、日系子弟を対象とした日本語教育の取り組みについて実践報告を行い、交流を図ることを目的として開催され、学校関係者やボランティア組織のメンバーなど五十八人が参加し、活発な意見交換がなされた。
 まず中島和子講師(名古屋外国語大学外国語学部日本語学科教授)の基調講演「子どもとバイリンガル教育」ではバイリンガル教育のポイントを論理的に解説。二つの言語を習得する仕組みの理解を促した。
 現場で実際に日系子弟に対する日本語教育の取り組みを行っている重千尋さん(潮田小学校教師)、佐藤あさみさん(横浜国立大学大学院生)による実践報告が行われ、年々増加しつつある外国籍・外国につながる児童に対する様々な支援や、現場の課題などを報告した。
 その後の分科会では、参加者が各自の現状や取り組みを発表しあい、情報交換を行った。参加者からは「現場の意見をたくさん聞くことができ参考になった」「日系子弟の教育を真剣に考えている方々がこんなに多くいるという事実に勇気づけられた」「これから自分が何ができるかを考えるきっかけになった」「また開催してほしい」などの感想が聞かれた。
 主催者側では「中南米につながる子どもたちの日本語教育に興味を持ったり、取り組みを行っている方々は、日系子弟の増加とともに年々増えているが、多様化する教育問題に解決の糸口が見つからず悩んでいる人も多い。そういった方々のネットワーク作りに役立てられたら。」と、次回の開催に意欲的をしめした。