カンピーナス大学(二十日)を皮切りに、国公立難関大学の入試が始まる。国公立大は、例年通り狭き門。競争率は学部によって七・八十倍に達している。
同大の試験は最初の腕試しという意味もあり、受験者の緊張をほぐす役割を担っているらしい。「入試の要領がつかめるので、次に向けて気持ちが落ち着く」といったコメントが伯字紙に載っていた。
コロニアとしては、日系人の動向が気になるところだ。ふとした機会に、ITA工学部の受験者名簿の「F」欄をみることになった。
日系人の割合は一三~一四%を占め、存在感の大きさを見せつけていた。おそらく同大全体、USP、UNESPでも同様の状況なのだろう。
「大学に入りたければ、日系人を一人殺せ」。その神話はまだ息づいていそう。(古)
05/11/17