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東西南北

2005年11月9日(水)

 ルーラ大統領はTV番組の収録で、来年の大統領選挙に出馬するかはまだ決めていないと繰り返し述べた。キューバの選挙資金疑惑については、台所事情の悪いキューバから大金を受け取るのはありそうもないと否定、サントアンドレ市長殺害は、普通の誘拐殺人事件と思うと発言。
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 ブラデスコ銀行は今年一―九月の純益が四〇億五一〇〇万レアルに達し、イタウ銀行の三八億三〇〇〇万レアルを抜いて過去最高を記録。これは前年同期のほぼ二倍で、個人向け融資の拡大が大幅増に貢献した。
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 サンパウロ州アシス市の空港から送電線開通式に向かっていた大統領随行の車のうち一台が築堤に衝突し、大統領警備スタッフら三人が死亡した。運転手が心臓発作を起こして運転を誤り事故となった。式典の演説直後に三人の死を知った大統領はその場で弔意を示した。
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 経営危機に陥っているサンパウロ市のカトリック大学が教授と職員の減給や解雇、学部削減などの再建計画を決定した。生徒数は二万二四〇〇人で授業料未払いは四%。八月時点の負債総額は六七〇〇万レアルに上る。
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 サンパウロ市イタイン・ビビ区ジョアキン・フロリアーノ通りとクロドミロ・アマゾナス通りの交差点付近で、高層建築基礎工事のため地下を掘り下げたところ、近辺の商店や建物七軒がお辞儀を始めた。市は急きょ工事を中止させた。建設会社ブエノ・ネットは一週間、昼夜突貫で掘り出した土を後へ戻した。同社は建築技術責任者を雇って危険なしとする鑑定書を作成させ、市も鑑定書を受理し、工事再開を許可した。お辞儀をした建物の復元はないが、論理が事実に先行したらしい。