ニッケイ新聞 2014年1月15日
静岡文化芸術大学(静岡県浜松市)が、「第6回多文化子ども教育フォーラム」を11日に開いた。
日本最多のブラジル人が暮らす浜松市では、行政や市民団体などの様々なグループが独自に多文化共生に取組み、団体間の横の連携がないことが指摘されていた。そのため、地域の公立大学として外国人児童生徒の教育環境改善に資する地域貢献活動として2012年からはじめたという。
今回のフォーラムには、同大学に学ぶブラジル人学生たちがポ語で討論をするという興味深い企画が含まれていた。地域のブラジル人住民を巻き込む意味で斬新な発想だ。
在日ブラジル人子弟がポ語で学術的議論をするほどの語学力をもつケースは多くない。日本で教育を受けたブラジル人学生がポ語力を落とすのは簡単だ。両語で高いレベルの発言ができてこそ、真の国際人といえるのでは。(宮)