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クイック・マッサージにご注意=持病に悪影響及ぼす可能性あり

2005年10月28日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】東洋が発祥の地とされているあんまや指圧、針灸はブラジルでも広く浸透し高い評価を受けている。これらは専門治療師が診療室で時間をかけて治療に当たるものだが、近来あんまあるいは指圧によるクイック・マッサージが流行の兆しを見せている。
 クイック・マッサージはその名の通り短時間に行うもので手軽さを呼び物に薬局、広場、ショッピング、空港などで開店している。勤務の昼休みなどを利用してマッサージを受けてリフレッシュする姿も増えている。しかし短時間なだけに身体に異常が発生するなどの危険性があると、専門家は警告を発している。
 マッサージや針灸は、骨格や筋肉の構造と内臓や神経関連など解剖学に通じるものがあり、専門知識が求められることから、一定の学校や実務訓練を受けた後に資格が与えられる。治療に時間が掛かるのはそれらの関連性を確認するためである。
 しかし、クイック・マッサージの場合、所定の時間内に定まった過程を施すだけで、逆に持病を患っている人などに悪影響を及ぼすことが多々あるという。また、マッサージの後に気分が悪くなったり目まいがする場合は要注意とのこと。
 クイック・マッサージについて専門家が指摘した注意事項を挙げると、その一、先にマッサージを受けた人の感想を聞くこと。その二、椅子の座り心地や音がしないか確かめる。又場所が清潔かを見る。その三、マッサージ師の学歴やプロとしての履歴を聞くこと。その四、優秀なマッサージ師は、事前に身体の調子をたずねるはず。例えば背骨の異常やヘルニアなど。この場合は信用に足る。