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創立20周年祝う=ブラジル療育音楽ボランティア協会=700人集い盛大にドレミ音楽祭=子どもたち懸命に演奏

2005年10月26日(水)

 ブラジル療育音楽ボランティア協会(山下忠男理事長)は十六日に、サンパウロ市ペーニャ区のゴールデン・ハウスで第十七回ドレミ音楽祭を開き、知的障害者施設の入所者らが歌や楽器演奏を披露した。今年は同協会の創立二十周年にあたり、それを記念して計七百人が出席し、西林万寿夫総領事も祝福に訪れた。
 療育音楽(赤星式音楽療法)は心身障害児者や高齢者を対象に行われているもので、精神的ストレスを解消して安らぎと明るさを増進させるのが目的。集団でのコミュニケーションつくりも狙う。
 研修を受けたボランティアがチームを結成。希望の家福祉協会、ペーニャ身体障害者センター(CENHA)、タトゥアペ高校(COLEGIO TATUAPE)、あけぼのホーム、サントス厚生ホームなどを訪問している。施設の入所者らが練習成果を発表する場が、ドレミ音楽祭だ。ゴールデン・ハウスが無料で会場を提供している。
 今年は節目の年ということで、入所者や家族など計七百人が出席した。ジェラウド・アウキミン州知事夫人やジョゼ・セーラ市長からもメッセージも届いた。
 今年参加したのは希望の家、ペーニャ身体障害者センター、APAEグアルーリョス。JICA青年ボランティアの及川さおりさんが日本舞踊、木下節夫太鼓グループが和太鼓を披露し、会場を沸かせた。
 山下忠男理事長は「今年理事長に就任して、初めての音楽祭でした。子供たちが一生懸命演奏し、先生たちの指導や訓練が大したものだと思った」と話した。
 【ブラジル療育音楽ボランティア協会】一九八三年、こどものその園長、故吉田善亘氏の熱心な要請により赤星建彦氏が来伯し、福祉数施設の職員やボランティアを指導した。
 赤星氏は二年後の八五年に再来伯。吉田氏の働きかけで、こどものその、希望の家、サンパウロ日伯援護協会の三団体が協調してブラジル療育音楽ボランティア協会(ABVM)を設立した。赤星氏はそのその後も数回ブラジルを訪れ、ボランティアを手ほどきするなど、同協会のてこ入れを行っている。