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NESIC=林社長の就任パーティ=来年30周年=新分野に注力

2005年10月25日(火)

 電話設備の設置・保守をするNESICブラジル社の社長交代パーティが十八日晩、サンパウロ市内のブッフェ・バイウッカで行われ、取引先企業や協力社などを中心に約百五十人が集まった。
 今月三日に新しく就任したのは林良三社長(55、京都府出身)。「これから一生懸命にがんばる準備はできています」との意気込みを語った。着任前は、三十年以上もスペイン語圏の中南米の営業を担当してきた。すでにチリ、ペルーあわせて七年間の駐在経験がある。今回は明子夫人(53、兵庫県)と二人で赴任してきた。
 サンパウロ市を中南米の中心拠点と位置付け、「いち早く言葉をおぼえて、みなさんに仲良くしていただきたい」との抱負をのべた。同社は一九七六年創立で、約七百五十人の従業員を抱える。
 退任したのは、〇〇年に赴任した今嶋交前社長。「五年間のご厚情にあつくお礼申し上げます」と感謝した。就任当初は固定電話の成長期で、〇一年には打ち上げ成績を二倍近く伸ばした。NECはもとより、テレフォニカ、テレマール、モトローラ社などの電話オペレーター会社を顧客とし、その電話設備の設置と保守を請け負ってきた。
 現在、全伯の固定電話設備には四千六百万回線の能力があるが、そのうちの一千万回線分が使われておらず、伸び悩み状態。その分、ここ数年は携帯電話市場が拡大し、それを追い風にしている。国内には八千万台の携帯電話が稼動しているという。
 来伯した日本本社、NECネッツエスアイの馬場征彦社長は「来年、ブラジル社は三十周年を迎える。徐々にシステム・インテグレーションの分野にも力を入れていきたい」と語った。
 その後、鏡割りが行われ、ブラジル各地の踊りを紹介するショーを一時間にわたって楽しんだ。