2005年10月22日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】アマゾンの森林破壊の勢いが弱まったと環境省は数カ月前から発表してきたが、米国の科学誌サイエンスが二十一日に発表する研究は、想像の二倍の速さで森林破壊が静かに進行していることを示している。
伯米の研究者らは人工衛星三基が回収したデータに基づいて共同研究を実施。商品価値の高い木を伐採する「選択的伐採」を測定する新しい方法を採用した結果、その増加率は、一九九九年から二〇〇二年までに六〇%から一二三%へと上昇したことを確認した。
国立宇宙研究院(Inpe)は、新しい測定方法は一貫性がなく、測定値は過大評価されているとした声明を発表した。環境省の森林計画局もInpeの批判と同じく、サイエンス誌が発表した「伐採された木材の量は二七〇〇万トンから五〇〇〇万トン」は、実際には二四〇〇万トン前後と評価した。
アマゾンの森林破壊の第一段階となる「選択的伐採」は現在、約四〇%しか当局の許可を得ていないという。