バッテパッポ

2005年10月21日(金)

 サンパウロ市内アグア・ブランカ公園(アグア・ブランカ区フランシスコ・マタラーゾ通り四五五番)の水族館が再開した。補修のため約十カ月間閉鎖されていた。館内ではブラジル特有の海水魚、淡水魚三十種類が揃っている。パクー、ピンタード、さまざまな鯉の中で圧巻は二〇キロを超えるピラルクーだ。当局は週末四千四百人の入場者が予測されることから、施設を三倍にして近代化することを決定し、すぐにでも着工に入る。新施設では鑑賞用魚のコーナーを増やし、養殖所も設けてガラス越しに魚の成長具合が見られるなど新しい企画を用意している。これにより子供の学習に役立てたいと考えている。
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 オートバイによる配達いわゆるモトボーイが急増しているのに伴い事故も日常茶飯事となっているが、市交通局は事故防止のためにモトボーイの新規制を発表した。そこでは特別に規定されたチョッキの着用が義務づけられた。これにはラジオを入れるポケットが付いている。ヘルメットも規格品とされ、ハンドル上にはタコ上げ用の糸を切断できる防止棒を付ける。タコ上げ用の糸はロウなどで固めて強化されており、これによる人身事故が増えているため。またモトボーイのシンボルとされているリュックサックを背負っての運転は禁止された。荷物は荷台のトランクに収容することになる。モトボーイが従業員の場合、違反したら企業あるいは雇い主にも罰則を加えることも検討されている。
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 F1レースの開催で檜舞台となったサンパウロ市のインテルラーゴ・サーキットだが、台所は火の車となっている。法令により市公共物を営業用に使用するのを禁止されているため、公共イベントでの収入は七十万レアルで、これに対し維持費は四百三十万レアルとなっている。このためセーラ市長は市観光局管轄下を民営化に移行させてイベントでの収入増を企画している。手始めに市民一般の自家用車によるカーレースを発足させる意向だ。市内では夜半に大通りで無法なカーレース(ラッシャ)が行われ、事故が多発している。インテルラーゴを使用することで事故防止につながり、警官の取締りの手間経費が省けて一石二鳥だと市長は強調している。