2005年10月21日(金)
第七回日本語ふれあいセミナー(全伯少年少女日本語交流合宿)が来年一月十七日から二十日まで、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の北海道交流センターで実施される。今年は十二歳から十六歳までの少年少女約百人が集合。三泊四日の共同生活を送ることで生きた日本語力を始め、独立心と協調性を身に付け、国際性豊かな人材を育成するのが目的だ。主催のブラジル日本語センター(谷広海理事長)は十九日午前、記者会見を開き日程などを説明した。
長年続いた「お話大会」の廃止にともない、日下野良武副理事長の発案でふれあいセミナーがスタートした。今年のテーマは三年後に迫った百年祭。移民史料館の大井セリア館長から、移民史についての話を聞くほか、同館を見学する。
責任者の志村マルガレッテ理事は「ブラジルの歴史教科書に日本移民史は少ししか、触れられていません。各グループに課題を与え、いろいろなことを学んでもらえれば」と狙いを語る。
サントス十四番埠頭に足を運ぶほか、上陸記念碑を訪れる。また、厚生ホームを訪問し、日系高齢者とも触れ合う。日系企業の工場見学先と講演会の講師は未定だ。「講師には日本語に堪能な非日系人を招き、日系人子弟に刺激を与えたい」と力を込める。
前回まで責任者を務めた佐藤吉洸副理事長は「これまで五百九十人が参加。毎年希望者が殺到して選考が大変です。子供たちは、ふれあいセミナー終了後も連絡を取り合い、ピクニックなどにいくことで非行防止にもつながっているようです」と話していた。
応募期間は十一月一日から十一月二十一日まで。各地区(それぞれ参加人数枠約十人)を通じて、申し込むこと。問い合せ電話番号=11・5579・6513/5572・1424。