2005年10月12日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】レベロ下院議長(ブラジル共産党=PCdoB)は裏金疑惑のある下院議員十三人について個別に審議することを決めた。審議は十一日に下院執行部会で行われる。
審議を個別化することで、汚職の証拠不十分を理由に同執行部が一部議員を議員権はく奪審議の対象からはずす可能性が出てきた。執行部メンバー七人のうち四人はヘンリー(進歩党=PP)、ゴメス(PP)、サントス(自由党=PL)、ルイジーニョ(労働者党=PT)下議四人は証拠不十分とみている。
下院議長は疑惑の議員を一人ずつ裁く理由に、「ナチスによる大量虐殺を審理するとき、戦争犯罪容疑者は個別に審理される権利を得ていた」とニュールンベルク裁判を挙げ、集団で人を裁くのは独裁政権か宗教裁判だと加えた。
調査委員会は先週、執行部が倫理審議会に議員十三人の議員権はく奪審議要請書を送付するよう提案した、トゥーマ下議(自由前線党=PFL)の報告を承認した。同委員会の報告書は郵便局、裏金CPI(議会調査委員会)の報告に基づいて作成されている。ジルセウ(PT)、マベル(PL)、ケイロース(ブラジル労働党=PTB)の下議三人はすでに倫理審議会で審議に入っているので、送付の必要はない。
倫理審議会のイザール会長(PTB)は、十三人の議員の審議要請書を送付するよう執行部に期待すると述べた。審議会でも審議は個別に行われることを強調した。