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東西南北

2005年10月11日(火)

 連邦検察庁が収集したジルセウ前官房長官の証言や書類から、大統領府官房室が二〇〇三年から〇四年にかけて、パラナ州クルゼイロ・ドエステ市の市長選挙に立候補していた長官の息子を支援するため、同市の連邦予算獲得に力添えしていたことが判明した。廃止された旧社会支援省が計画もないのに予算を不正に執行していた疑い。裏ではジニス議会対策委員長が采配を振っていたという。
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 ガソリン値上げ(小売段階で三・三六%)の強いインパクトを受け、広範囲消費者物価指数(IPCA)は九月に〇・三五%と、八月(〇・一七%)の二倍に急上昇した。今年一―九月の累積は三・九五%で、同期比では九八年以来の低い水準となった。また、最賃八倍まで所得者の物価指数(INPC)はプラス〇・一五%、高齢者を対象とした指数(IPC―3i)は〇・一九%のデフレを示した。
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 リオ州のファベーラ(スラム街)三カ所で九日、麻薬密売人五人が軍警に撃たれて死亡、住民の男児(6)が腹部に被弾して病院に運ばれた。住民らは丸腰の密売人らを射殺したと来週にも抗議行動を実施する予定。
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 サンベルナルド・ド・カンポ市で五日夜、六十三歳の年金生活者が自宅前で強盗らに奪われた愛車で二度もひかれて重体。犯人らは逃走中。
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 八日午後二時半ごろ、サンパウロ市南部ブルックリン区のシュラスカリーア(焼肉店)の天井が突然崩れ落ち、食事中だった客百五十人のうち十六人が軽傷で近くの病院に運ばれた。天井を支える支柱の強度不足が崩落の原因。店長によると、営業場所について書類上一切問題なかったという。