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会場揺らした2時間=「島唄」で熱気、最高潮に=宮沢さんサンパウロ市公演

2005年10月8日(土)

 〇八年の百周年に戻ってきたい――。六日午後九時からサンパウロ市SESCヴィラ・マリアーナで行われた「MIYAZAWA2005」公演。日本人、日系人を中心に約八百人収容の会場はほぼ埋まった。約二時間のコンサートは様々な曲調で構成され、二度披露された「島唄」は観客も一緒になって熱唱した。
 三線の乾いた音色から始まり、ロック、ファンク、サルサなど様々な曲調の構成で観客を魅了。三曲目に早くも「島唄」が飛び出し、会場のボルテージは一気に上がった。
 昨年のSESCポンペイア公演に続くブラジル公演。「今回はフルメンバーが揃ったので、ベストな形でお見せできると思う」。
 フェルナンド・モウラのキーボード、マルコス・スザーノのパンデイロも冴え、コーラスにはアルゼンチンの大城クラウジア、キューバ出身ルイス・バジェのトランペット、中国の弦楽器二胡など多彩な音色が絡む、多国籍バンドMIYAZAWA―SICKの魅力を見せつけた。
 中盤からはアップテンポの曲で盛り上げ、宮沢さんの「みんな、踊ろうよ!」の呼びかけに会場も答え、若いパワーが炸裂した。
 「島唄」「風になりたい」でコンサートは大団円を迎え、会場の熱気は最高潮に達した。
 最後、一人でステージに立った宮沢さん。「日本移民百周年を迎える〇八年には戻ってきたい。リオ、クリチーバ、ベロ・オリゾンチ、もちろんサンパウロにも」とポルトガル語で思いを語り、総立ちとなった客席からは万雷の拍手が送られた。
 初めて「島唄」を聞いたというブラジル日本文化協会の上原幸啓会長は、「リズムがいいですね。三線の音も懐かしい」と、九歳まで過ごした沖縄を懐かしんでいた。