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大耳小耳

2005年10月8日(土)

 「実はこんなつながりがありまして」。東洋紡ブラジルの五十周年記念式典でも、外務大臣表彰の授賞式でも、西林万寿夫総領事は身近なつながりからあいさつした。総領事夫人喜久子さんの父親のいとこが東洋紡元社長であったとか。外務大臣表彰は、来伯前に前任地のボストンでも今年度分の表彰式をしてきたとか。こんなあいさつを聞くと偶然に居合わせたようでうれしい。
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 ある県人会の記念式典。会場で母県を紹介するDVDを流そうという案が出た。しかし、役員たちは躊躇した。機材を用意すると、経費がかかりすぎると懸念したからだ。煮え切らない態度をとっていた。県庁の知るところになり、祝儀が入るのだからせっかくの機会を無駄にするなと、お叱りを受けることになった。気になる機材のレンタル料は、百五十レアルだったという。
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 福岡県大牟田市から、民間団体「ユネスコ・がんばろい大牟田の会」の一行が来伯している。カルタを使った日本語学習を進めている団体で、十一日までの滞在中、ブラジル日本語センターやアルモニア学園、赤間学院、モジ市などで講習会を行なう予定だ。会長の金子福久美さんによれば、カルタは十六世紀にポルトガルから日本に入ってきたもの。同じポルトガル語圏であるブラジルに直接伝わるのではなく、日本を経由してカルタ遊びが持ち込まれる。考えてみれば不思議なものだ。