2005年10月7日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙一日】ラテンアメリカの各国大統領のリーダーシップとしての評価度で、ブラジルのルーラ大統領はトップの座をチリ大統領に明け渡した。コンサルタント会社のゾグビ・インターナショナルが米国のマイアミ大学の委託を受けて、中南米諸国(メキシコ、コロンビア、チリ、ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル)の識者やメディア関係者五百二十五人を対象に八月十七日から九月十五日までに調査した。
それによると、チリのラゴス大統領が三二%でトップリーダーとして認識され、ブラジルのルーラ大統領が一八%でこれに次いだ。前回二〇〇三年十月に行われた調査では就任直後のルーラ大統領の評価が高く三四%でトップ、二位にラゴス大統領が二〇%で続いたが、今回はそれが逆転、位置が入れ替わった。
ラゴス大統領は経済政策の実行力が買われたもので、ルーラ大統領は外交面で他の大統領をリードした。三位以下の順はコロンビア(一二%)、メキシコ(九%)、アルゼンチン(七%)、ベネズエラ(五%)、キューバ(三%)、ペルー(一%)の各大統領となった。
アメリカのブッシュ大統領の対中南米諸国への対応は五〇%が評価しないとし、わずか六%が評価すると答えた。また米州自由貿易圏の創設で、恩典を受けるのは五四%がアメリカと指摘、三六%が加盟国全て、ラテンアメリカ側と答えたのは九%のみにとどまった。