2005年10月7日(金)
公文式学習はブラジル人の間にも浸透し、成長産業に発展している。宣伝活動は一切行わないことから静かなブームと言える。一九五四年に日本で始められ、現在生徒数は百五十万人に達しているが、ブラジルには一九七七年に導入され、生徒は十二万人となっている。世界では韓国が日本より多い百六十万人、他の中南米で十三万四千人、アメリカとメキシコで十九万四千人と広がっている。ブラジルではフランチャイズ方式で全国二千二十九校となり、フランチャイズ店で全国一、化粧品のボチカリオの二千二百九十店に次いでいる。それ以下では順に、外国語学校のフィスク(七百二十校)、ハンバーグのマクドナルド(五百四十九店)、レンタカー(二百九十九店)となっている。数学専門でスタートしたが、現在は日本語、英語、ポルトガル語学習も取り入れて来年からはスペイン語も含まれる。
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サンパウロ大学(USP)の受験申込みが締め切られた結果、今年の受験者は史上最高の十七万四百九十六人となった。これまでの最高は二〇〇二年の十六万一千人だった。低所得層の受験料免除(九七レアル)制度に七万四千人が申請し、六万五千人が認可された。残りは家族収入が規定以上で振り落とされた。受験場所は十一月十八日に発表されるが、第一次試験は二十七日からで、第二次は来年の一月八日からと予定されている。USPは九千九百五十二人、サンタカーザ医科大が百人、軍警アカデミーが百九十五人の合格枠となる。
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サンパウロ市モエマ区の地盤沈下により住宅四十一戸が傾いたり壁にヒビ割れなどが生じたことで、セーラ市長は現地を視察の上、二十二階建てマンションを建設中の建築会社に工事の中止を申し入れ、原因調査を開始した。調査の結果、この工事が原因だと判明した場合、建築会社に損傷した家屋の修復を命じるとの考えを示した。これらの住宅はイライ通り、アラメーダ・ドス・トピニキンス通り、モアシ通り、ジェキタイ通りに囲まれた区間にあり、うち七軒は倒壊の危険があり避難命令が出された。