2005年10月7日(金)
招待券一人(一人同伴可)二百五十レアルの豪華晩餐会──。グアルーリョス文化体育連盟(会員数千二百家族、フェルナンド・ムクノ会長)が九月三十日夜、同連盟体育館で「慈善夕食会」を開いた。会員など計四百人が出席。深夜までビュッフェ形式の食事を楽しみながら、軽自動車(シボレー・セルタ)をかけてビンゴを行った。
敷地内を流れる河川の氾濫を防ぐための工事費を捻出するのが目的。利益の二割は今後、援協傘下の社会復帰センターやすらぎホーム(小野活人ホーム長)に寄付される。
同連盟の敷地面積は一アルケール。中央に「日本人の川」という河川が流れている。雨天の日が続いて水かさが増した時に、たびたび土手が崩れ落ちることから、関係者はかねてから頭を痛めていた。土手を石やコンクリートで補強する考えだ。
同連盟は毎年上・下半期にそれぞれ一回、慈善ビンゴ大会を実施しており、売上の一部を希望の家福祉協会(木多喜八郎理事長)や憩の園(中川テレーザ園長)に寄付している。この年間行事に着想を求め、今年は特別にメガ・ビンゴを行おうと慈善夕食会が企画された。
ムクノ会長(58、三世)は「みんなが手分けをして、友人や知人に招待券を売りさばくことができた。食事も好評で出席者は喜んで帰りました」と声を弾ませる。
ビンゴは約十回あり、最後の賞品がシボレー社のセルタで木多理事長が当てた。それ以外は一枚十レアルで販売し、収益の半額を賞金に回した。サンタ・カタリーナ州のホテル経営者が週末宿泊券を無料提供したほか、テレビなどが賞品に並んだ。
酒井清一援協会長は「やすらぎホームは赤字額が多く、施設の運営は厳しさを増している。地元であるグアルーリョスの方々に、協力していただきありがたいことだと思っています」と感謝している。
はっきりした収支計算はまだ出ていないが、ムクノ会長はかなりの手応えを感じている様子。「今回は成功を収めたことから、定期的に慈善夕食会を開くことができれば」と話している。