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造園・園芸の国際展覧会=Fiaflora ExpoGarden=7日までイミグランテで=裏千家=生け花=日本文化を紹介=移民百周年に敬意を表し

2005年10月6日(木)

 造園・園芸の国際展覧会「第八回フィア・フローラ・エスポ・ガーデン」が四日から、サンパウロ市南部のイミグランテス展示場で始まった。建築家や造園家、農業技師などが集まって技術や体験を交換。交渉の場を設けて業界の発展を目指すイベントだ。花卉栽培で大きく貢献し、三年後に控えた移民百周年を迎える日系コロニアに敬意が表され、裏千家ブラジルセンターとブラジル生け花協会がブースの提供を受けた。
 開会式が四日午前十時から開かれ、主催のT&Tフェイラス・エ・エスポジソンを始めセブラエ、セナック、州の農業・食品供給局などの代表者らが出席した。
 「造園にまつわる様々なセクションの人々が一同に集まる貴重な機会です。サンタ・カタリーナやリオ・グランデ・ド・スル州などから専門家の方に来ていただきました。それぞれの技術や作品を見せ合うことで切磋琢磨できるでしょう」。主催者は、南米でも屈指の規模をほこる展覧会の意義を強調した。
 今年の新企画の一つが「ロダーダ・デ・ネゴシオス」だ。南米(ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビア)と欧州(ドイツ、フランス、イタリア)の企業八十社が参加。交渉・契約を交わすだけでなく、講演会などを通して国際市場に触れられる。造園・園芸関係の輸出振興を図るのが狙い。
 来賓として招かれた西林万寿夫サンパウロ総領事は「日系人が花卉栽培などに力を発揮している。このフェイラに日本庭園がつくられ、生け花協会と裏千家ブラジルセンターが出展するのを誇りに思う」と述べた。
 会場内には熱帯植物で装飾されたモデル庭園や建築資材、各州産の草花などが展示されており、来賓者は開会式後に見て回った。日系の両団体にあてがわれた場所は、会場の最奥。鳥居をくぐって、小道を抜けると茶室にたどり着く。
 カルロス・シリーロ宗寿さんが点前などについて説明。来賓者は裏千家の生徒らが点(た)てた茶の湯を楽しんだ。浦部和子ブラジル生け花協会理事は「出展するとなると経費もかかります。イベントに招かれるというのは、コロニアの人々がブラジル社会に貢献してきたことの証。胸を張ってがんばりたい」と張り切っていた。
 「第八回フィア・フローラ・エスポ・ガーデン」は七日まで。造園業者など約二百六十社が出展し、期間中、二万人の来場者が見込まれている。
 地下鉄ジャバクアラ駅から会場Centro de Exposicoes Imigrantesまで無料バンが運行。開場は午後一時から同九時まで。入場は無料だが、入り口で住所氏名などの登録が必要。詳細は011・3845・0828まで問い合わせを。