2005年10月5日(水)
第三十六回全伯日系ゴルフ選手権大会が一日、二日の両日にわたり、PLゴルフ・クラブで開催された。今大会は若手の活躍が光り、男子は小田ギルジェルメ選手(19、バウル)、女子はカーラ・ジリオット選手(16、アルジャ)が見事優勝に輝いた。二日目はあいにくの雨だったが選手全員が健闘を見せた。
ブラジル日系ゴルフ連盟(野村義人会長、実行委員長)とニッケイ新聞社(高木ラウル社長)の主催。北はアマゾナスやパラーから、南はリオ・グランデ・ド・スールなど七州の二十五クラブから二百十三人が参加した。
男子スクラッチ部門二回目の出場で初の総合優勝を獲得し、優勝杯、大使杯を手にした小田選手は「きわどかった」と言うように、宮村エンゾ選手(クリチーバ)に一打点差で勝利。「雨でやりにくかったけど良かった」と嬉しそうな表情を浮かべた。今年でゴルフを始めて八年、週に五回練習に励んでいるそう。
女子一日目は、中村るり子選手(ラゴ・アズル)に一打点差で負けていたカーラ選手が二日目に逆転、十二打点と大差をつけて勝利し、去年に引き続き二連覇を達成した。「雨で調子悪かった。中村さんはいつも一緒にゴルフをしている。いいライバル」。中村選手も「雨でやるのは苦手。でもカーラと試合をするのはとても楽しい」と感想を述べた。
男子シニアの部も一打点のリードで初日を終えた宮村ヨシヒロ選手(クリチーバ)に二日目、川島マサト選手(ポンタ・グロッソ)が追いつき同点。激戦が繰り広げられ、結果一打点差で宮村選手が勝利した。
初日は三位につけていたが巻き返しを計り女子シニアの部で優勝した下前原恵子選手(PL)は「雨の中でもよくやった。まさかと思ったけど昨日と同じスコアでまわれたのが良かった」。
表彰式では丸橋次郎首席領事も出席、各上位入賞者にトロフィーが手渡された。野村会長は「皆よく闘った。ブラジル中から来て頂いてありがとうございました」と挨拶した。
その後の夕食会では抽選会が行われ、テレビやゴルフシューズ、ニューヨークの往復チケットなどが用意された。中野光雄ニッケイ新聞社顧問は自身の絵画作品六点を寄贈した。参加者は豪華な夕食を食べながら二日間の試合の感想を話すなど楽しいひと時を過ごした。
上位入賞者は次ぎの通り。
▽男子
優勝・小田ギルジェルメ、準優勝・宮村エンゾ
▽女子
優勝・カーラ・ジリオット、準優勝・中村るり子
▽男子シニア(五十五歳以上)
優勝・宮村ヨシヒロ、準優勝・川島マサト
▽スーパーシニア(スクラッチ)
優勝・ジョアン・イタムラ(ロンドリーナ)、準優勝・小田憲爾(クリチーバ)
▽女子ベテラン
優勝・平松登至子(PL)、準優勝・東美代子(バストス)。