移民にとってサントスはゆかりのある町だが、進出企業はほとんど見当たらない。そのため、スポンサー探しは地元日系人の悩みの種だ。しかし国内でも屈指の港町。貿易関係者とはつながりが深いし、特にコーヒーの味覚講習には日本からの受講者も少なくない。
第二回世界コーヒー会議が先週末サルバドールで開かれ、六十三カ国の代表が集まった。生産者の七割は十ヘクタール以下の零細農家で、その保護が課題だ。自由市場では各国の思惑もあり、価格やストックの保持に制限を加えがたい。
国内には約三十万人の生産者が存在。ルーラ大統領は今年既に約十二億六千万レアルを融資などに振り向け、来年も支援策を維持するという。
最大生産国のブラジルが、開催国になった意義は大きい。浮き沈みの激しい国際相場。この国の発言力も増せばよいが。 (古)
05/09/29