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石田記者が着任=朝日新聞=交流協会生OB

2005年9月28日(水)

 朝日新聞のラテンアメリカ特派員、石田博士さん(35、岡山県)が十八日にサンパウロ市に着任した。日伯交流協会十二期生として九二年にサンベルナルド・ド・カンポ市役所や日伯毎日新聞社に研修した経験がある、異色の特派員だ。
 「九二年は、私の人生にとって大事な一年でした」と同協会生としてブラジル社会、日系社会にふれた期間をほこりにしている。「日本人とは何かということを考えさせられ、学びました」。帰国後、九四年に入社し、九七年にはペルー大使館人質事件の取材にも加わった。
 「日本では、ペルーというとインカ、マチュピチュというイメージが強い。でも人質になった日系の人たちを描くことで、日系社会の存在を知ってもらえるいい機会だった」と振り返る。赴任直前には米国南部を襲ったカトリーナ台風の被災地や、ニューヨークの国連本部でのルーラ大統領演説の取材にも加わった。
 百年祭が任期中にある可能性にもふれ、「政治や事件だけでなくスポーツ、芸術、日系人の話もきちんと書き、南米の多様性をもっと紹介していきたいです」との抱負を熱く語った。
 なお、前任の和泉聡さんは今月初めに帰国し、静岡総局のデスクに就任した。