9日にサンパウロ市インテルラゴ・サーキットでF1グランプリ第18戦が行われ、ブラジル人ドライバーのF・マッサが今季2度目の3位入賞を果たしたと10日付伯字各紙が報じた。
優勝したのはメルセデスのN・ローズベルグで、2位には同じメルセデスのL・ハミルトンが入った。
「息子は凡人の中でのチャンピオンだね」と息子の3位入賞を見届けると父チトニオは言った。1、2位を独占したメルセデス勢にはマシン、ドライバーの質ともに、後続が大きく水を開けられていることを皮肉った。
「マシンの調子は良かったよ。レース中はずっといい気分だった。2回ピットでミスしたけどね」と本人は振り返る。
マッサはピットで速度オーバーによる5秒ペナルティと、入るピットを間違えるという2回のミスを犯したが、それでも、イタリアGPで獲得した今季の最高順位である3位に並んだ。
「ここは自分の家みたいなものさ。快適に走れたよ。3位だけど自分にとっては勝利だ。ファンも分かってくれたよ。とても感激した。来年は優勝争いに絡む状態でここに戻って来たいね」とマッサは振り返った。
表彰台では感動のあまり、F1規則に反し、ポルトガル語で叫んだ。「英語で話すのはもう沢山だ! 素晴らしいファンを前に落ち着いてなんかいられるか! みんなありがとう! スタンドからエネルギーが伝わってきたよ!」
年間ポイント争いにおけるマッサは、98ポイントで8位を維持。同じウィリアムズ所属で4位にいたV・ボッタスは156ポイントで6位に後退した。マッサの年間総合順位確定と個人総合優勝の行方は、23日に行われるアブダビGPに持ち込された。
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