2005年9月27日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】二〇〇六年選挙を視野に入れながら、連邦議員や知事らの党籍変更が活発化してきた。党籍変更の期限が九月三十日に迫っているからだ。そうした中、上院で二十三議席を占め第一党のブラジル民主運動党(PMDB)は、下院でも現在の八十七議席から、九十二席あるいは九十五席へと議席を伸ばし、第一党の労働者党(PT、八十八議席)を追い抜く勢いを見せている。
またPMDBは、知事の数でも社会大衆党(PPS)とブラジル社会党(PSB)に所属する知事ら三人を迎え入れて同党所属の知事を十人とし、最大党となる見通し。
PMDBへの移籍が多いのは支持基盤が固いため。同党は全国五千五百六十一市のうち四千六百七十一市に支部を置き、千五十七人の市長、八千三百十五人の市議、二百七万九千三百九十八人の党員を抱える。党員数はPT(八十三万人)のほぼ二・五倍の大所帯となっている。
党籍変更が多いのは、ネット党首が議員辞職した自由党(PL)で、アレンカール副大統領がPMDBへの移籍を希望するほか、下議五人、上議一人が離党する予定。PTからは下議一人が自由社会党(PSOL)へ、上議一人が民主労働党(PDT)へ移籍、ブラジル社会民主党(PSDB)は下議五十一人を維持し、ピント・ロライマ州知事(ブラジル労働党=PTB)を迎え入れる見込み。