2005年9月27日(火)
パーフェクト・リバティ教団による、大サンパウロ圏における「PL祭五十九周年」の祝賀行事が、二十五日午前十時からアルジャー市にある南米聖地で行われた。今年も約八千人が参加し盛大に祝った。
オシエオヤサマーー。そぼ降る雨にも負けず、詰めかけた信者たちからポルトガル語の歌声が響く。
教団のシンボルマークをかたどった野外聖壇の手前の階段には、黒いワンピースの制服に身をつつんだ補教師約百人が整列。お祈りをささげるたびに、両手の親指と人差し指をつなげて丸い輪をつくり、額の上にかざす。導師の先導により、お祈りのことばが全員で唱和されると「ウォー」という歓声が沸いた。
須田正昭南北米教区長のことばが代読された。第二次大戦の翌年に創立し、「人生は芸術である」を信仰生活心得第一条に掲げ、人種を超えた活動を続けてきた歴史を振り返った。
続いて、今年七月の大会の大人部門で優勝を果たした同教団のYOSAKOIソーランが披露された。約百人の青年による洗練された群舞に、会場から大きな拍手がおくられた。さらに打楽器隊も踊りながら演奏した。
その後、講堂では初心者向けの話やショー、池では魚釣り、小運動会なども行われた。大サンパウロ圏の教会がそれぞれ、ヤキソバやカレー、うどんなどのテントを出した。あいにくの雨にも関わらず、参加者は思い思いに楽しんでいた。
この祝賀行事は同聖地で行われる行事中最大級のもの。正式な立教式典は創立記念日の二十九日に行われる。森口一美実行委員長は、「できれば、来年の六十周年を記念して教主さまをお呼びし、現在建設中の多目的体育館(七千人収容)を落成させたい」との希望を語った。
同教団は全世界に百三十数万人の信者がおり、うち日本に百万人、ブラジルに三十万人。南米聖地は外国への布教活動の重要な拠点となっている。