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インフレは年間目標を達成=Copom=基本金利低下には慎重姿勢

2005年9月24日(土)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】中央銀行は二十二日、先週十四日に開かれた通貨政策委員会(Copom)の議事録を発表した。その中で、今年の予想インフレが中銀目標の五・一%(誤差は上下二ポイント)を下回ることが明らかにされた。インフレが目標内に収まると発表されたのは昨年十月以来のことで、今年七月時点に年間インフレ(広範囲消費者物価指数=IPCA)指数は五・八%と予想されていた。八月までの累積インフレ指数は三・五九%。
 議事録によると、インフレの低下は食料品価格と、レアル高による輸入品価格の低下に加え、今月のガソリンの値上げにもかかわらず、ガスボンベ価格と電気料金が安定的に推移していることに起因するという。
 Copomが先週基本金利(Selic)を年利一九・七五%から一九・五〇%に引き下げてから、今後も引き下げ傾向の継続が期待されたが、今回の議事録は十月も基本金利の引き下げがあることを明確に示さなかった。金利政策はインフレ撲滅を目的とし、引き下げはインフレ目標をにらみつつ、適切な時期に正しく行うことを強調した。
 Copomが強調したもう一つの点はインフレなき経済成長で、供給拡大を伴う成長が持続するとの見通しを示し、その理由として第2・四半期に設備投資が四・五%、工業用機械設備の輸入が二八・三%増加したことを挙げた。また二〇〇六年もインフレは目標(四・五%)を達成するとしている。