2005年9月24日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】刑務所にいる仲間を脱走させようと手製のロケット弾を射ち込んだが、予定通り着弾せず計画は見事に失敗し、犯人らは爆破で負傷した挙句逮捕されるというお粗末な騒動が、サント・アンドレ市で起きた。
同市ヴィラ・パルマレス区にある未決囚刑務所の奥に位置する市営団地で二十二日午前七時四十五分、同刑務所に服役している仲間二人を脱走させようとした一味六人が、同団地から刑務所内に向けて手製のロケット弾を射ち込んだ。ロケット弾は当初の思惑通り高度を維持できず刑務所の塀に着弾し爆破した。
刑務所側に被害はなかったが、団地敷地内で爆弾が暴発、駐車場に停めてあった自家用車七台が破損し、団地の窓ガラスが飛び散るなどした。一階の四十室は窓ガラスのほか爆風で戸も破壊された。
この爆発でロケット弾を射ち込んだ犯人のうち二人が負傷、一人はやけどの軽症だったが残り一人は肺が破裂し、五時間の手術で片腕を切断する破目になった。残り四人も包囲した警官に逮捕された。刑務所にいた仲間二人は直ちに別の刑務所に移送された。