浜松で外国人弁護士として活動する石川エツオさんと話をする機会を得た。石川さんはサンパウロ州生まれの二世。浜松ブラジル協会の会長でもある。
デカセギを巡る諸問題の中で石川さんは、「一番心配な事」として子供の教育問題を挙げた。
中学を出て働き始める子供たち。進学するか、それとも二、三千ドルの給料を選ぶか。「子供が目標を持って勉強するには、本人の意思だけでなく家族の支えが必要」と石川さんは強調する。
「もうすぐブラジルに帰るから」。その間に子供たちは成長した。その結果、子供たちに「教育の空白」が生まれてしまった。
「デカセギの歴史の中で、いいこともあったけど、子供の教育は犠牲になった。大きなマイナスだと思う」と石川さん。
一日でも早い対応を―。月並みな表現でも、子供は成長を待ってくれない。 (ま)
05/09/24