2005年9月23日(金)
ブラジル太鼓協会は二十一日に役員会を開き、五月のブラジル太鼓選手権でのアチバイア川筋清流太鼓の優勝を「再決定」した。同グループは選手権のジュニア部門で優勝、長野県で開かれる日本太鼓選手権への出場を決めていたが、太鼓協会会費の未納を理由に優勝が無効になったままだった。ぐるりと回って元のさやに落ち着いた今回の騒動。一番喜んでいるのは、当の子供たちだろう。
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奈良県人会の四十五周年記念式典(十月一日開催)は「前代未聞」が多い。会場が移民博物館(旧移民収容所)、式典は午後五時半から開始、「夜の記念式典」だ。奈良県の歴史文化の展示会を併催するとあって州文化局長を会場に招待、祝辞をもらう、などなど。きけば、この企画は、父祖の国日本、飛鳥・平城京に限りなく愛着をもっていた故・有北和田之示元会長(二世女性)が、練りに練っていたものだとか。ほかの県人会も二、三世会長が定着すれば、何が飛び出して来るか、わかりませんゾ。
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イビウーナの農家で、トラクターを奪われる被害が頻発しているという。自家用車より値段が張るので格好の標的になるらしい。農家にとっては仕事道具を奪われることになるので、商売が上がったり。ある日本人男性は「私のところでは、最近三台もとられてしまった」とがっくり肩を落としている。同市の治安悪化は前々から懸念されている。日系人の間では、被害に遭っていない人が肩身の狭い思いをすることも。