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4歳児、排水溝に転落=石のフタの隙間から行方不明に=サンパウロ市

2005年9月21日(水)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】サンパウロ市北部フレゲジア・ド・オー区イナジャル・デ・ソウザ通りで十八日午後六時ごろ、四歳の男児が道路脇の排水溝に転落して行方不明となった。消防ではこの排水溝が注ぐチエテ川支流のカブス川まで捜索しているが、十九日夜現在、少年は発見されていない。捜索に加わっている少年の叔父は、「生存の可能性はないが、せめて遺体を発見したい」と願っている。
 少年が転落した排水溝は同通りの舗装されていない歩道の横に草で覆われて識別できないほどで、しかも鉄製のフタがなく石が置かれてフタ代りになっていた。少年はこの石のすき間から転落した。
 フェルドマン区役所管理局長も通報を受けて救助活動に立ち会ったが、排水溝のフタが数年前から無かったことを重視、直ちに補修を命じるとともに工事を請負った業者の責任を追及することを明らかにした。
 同局長によると市内五万七千カ所にある排水溝のフタの内、毎月五百個が盗難にあっているという。これらは平均一個五十レアルで売れるとのこと、これによりフタを固定するよう指示したことを明らかにした。市内ではこれまで三人の少年が排水溝に転落して死亡している。いずれもフタがなかった。