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東西南北

2005年9月21日(水)

 ジェフェルソン元下議がジルセウ下議を泳がせるよう提訴の取り下げを要請したことが、下院倫理審議会を刺激した。審議会長のイザル下議(ブラジル労働党=PTB)は意見書を発表し、審理開始済みであり、今更議事の混乱を招く同提訴の取り下げはないと言明した。同提訴はPTBや個人の関心事ではなく、全政党とブラジルの問題であると同会長は述べた。ジルセウ下議が元下議の議員権はく奪表決で無効票を投じたのは、両人が何かを示し合わせたためらしい。
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 八月三十一日に議会に提出された司法職員の給与調整案によると、昇給は四〇%から一五四%に及び、国庫の負担は年間四五億九〇〇〇万レアルに上るという。高等裁判所長らは行政府、立法府、連邦会計監査院の職員の給与に基づいた調整を求めている。
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 労組間社会経済調査・統計所の調査で、六大州都の失業者のうち四六%を十六歳以上二十四歳未満の若者に占めていることが明らかになった。また若者の失業者の間では家族の月収が低いほど失業率が高く、勤労学生の割合も貧困家庭の六・七%に対し裕福な家庭は二四・六%と大きな差が見られた。
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 八月初めセアラ州フォルタレーザ市の中央銀行地下からトンネルを掘って盗み出した現金一億六五〇〇万レアルの一部がサンパウロ市へ小包で空輸されたことが判明。密告によれば、一味がタクシー三台と軽トラに現金を積み込み空港へ運んだ。全く怪しまれることなく、荷物は飛行機に積まれた。同飛行機に犯人とその家族が乗り込み、無事サンパウロ市へ到着したという。