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「コチア青年の森」に集う=晴やかに記念碑除幕式

2005年9月21日(水)

 「コチア青年の森」造成記念碑の除幕式と記念植樹が、五十周年式典に先立ち十八日午前九時から国士舘スポーツセンターで行われた。「自然と人類の共存」と御影石に刻まれた記念碑は、台座を含めて約三メートルある立派なもの。
 この森は、同青年らの多くが農業にたずさわり木を切り倒してきた反省から生まれたアイデア。同青年の数と同じ二千五百八本のブラジル在来種約五十種類を再生林の中に植樹し、三十年後ぐらいに原生林に近い森林を再生しようとする珍しいプロジェクト。すでに八百五十本が植えられた。
 コチア青年連絡業議会の永山八郎元会長はあいさつのなかで、「永遠にブラジル社会に残したい。これからもスクスク育つよう見守らなくては。木が成長するまでコチア青年は死んではいけない」との思いを語った。
 外務大臣政務官の福島啓史郎参議、全国農業協同組合中央会の宮田勇会長、サンロッケ市のエファネウ・ノラスコ・ゴジーニョ市長ら八人が序幕をし、そのあと植樹をした。
 参加したコチア産組職員OB会である旧友会の遠藤健吉さん(75、福島)は「とても良いアイデアだと思う。よくやった」と感想をのべた。