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芳香、蘭およそ600種=恒例秋の展示会盛況

2005年9月21日(水)

 南米最大規模をほこる〃春の蘭展〃が十六日から三日間、文協貴賓室で開催され例年通り二万人以上が訪れた。サンパウロ蘭協会(森本ルシア会長)の主催。気に入った珍しい花を、デジカメで撮影するブラジル人客の姿があちこちでみられた。
 今回の最優秀賞には森本会長自ら出品したデンドロビウム・ポリセーナの大株が選ばれた。「小さい苗を日本から持ってきて八年間じっくり育てました」という。ブラジル産種最優秀賞には、カワカミ・エウザさんのみごとな唇弁を持つカトレア・インテルメジアが選ばれた。
 同協会の野口博史さんは展示された約六百種の蘭を指差し、「好事家や蘭ハンターなどが、カトレアの色変わり、形変わりなどを探して血眼になって探し回った成果がここに現れているのです」と語った。五十年以上かかった大株を持つマキシラリアもあるという。
 大サロンに仮設された生産者の店では計一万六千本を販売。森本会長は「初日の金曜日にコレクター向けの高い蘭がよく売れますが、週末は五~七レアルぐらいの小さな苗などが売れ筋です」という。十二月九~十一日には〃夏の蘭展〃が予定されている。