ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 住民ら約千人が暴動=警察署など放火、掠奪=パラー州

住民ら約千人が暴動=警察署など放火、掠奪=パラー州

2005年9月20日(火)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】パラー州ゴイアネーシア・ド・パラー市で十七日夜、住民約千人らの集団が暴動を起こして市役所や警察署など公的機関四棟、民間一棟の建物と、市役所所有の自動車十三台に火を放つなどして破壊、コンピュータなどを略奪した。集団のうち十六人が器物損壊などの容疑で逮捕された。
 同市は州都ベレンから南に三二一キロ離れたところにあり、人口は二万九千人。市内の不十分な治安対策と強姦事件の捜査が進展しないことへのいらだちが暴動の理由とみられる。同日午後、五歳の女児が男に連れて行かれ、通報を受けた警察が四十八時間後にしか対応できないと家族に伝えたため、住民らが怒り、暴動に拡大した。
 警察署を襲った集団は留置場に拘束されていた十九人を解放した。その中には強姦容疑で逮捕された四人の男も混じっていた。同市では幼稚園職員の女性が四時間以上監禁され、強姦の後に殺害された事件が発生している。