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厚生ホームで相撲を=土俵特設、慰問がねらい=サンパウロ市愛好会の温かな企画=近郊チーム含め約70選手参加

2005年9月20日(火)

 お年寄りに、立ち合いをみせたい──。サンパウロ相撲愛好会(佐藤博孝会長)などが十月十六日に、サントス厚生ホーム(斉藤伸一ホーム長)を慰問。デモンストレーションや大会形式で、相撲を披露する。老人ホームに仮設の土俵をつくるのは初めて。外出機会の少ない入所者らは、楽しみにしているという。
 移住地では古くから相撲が盛んだった。〃先輩諸氏〃に敬意を表したいという思いが込められている。今年に入って、佐藤会長や黒田信雄副会長が企画案を練った。
 佐藤会長は「お年寄りは、あまり行くところがないでしょう。それで慰問を兼ねて、相撲をやったらどうかと考えました。テレビでみるより、実物をみせたい。ブラジルには幼年や女子など様々なカテゴリーがありますから」と意図を説明する。
 当日はサンパウロ市内・近郊などから、数チームで総勢六十~七十人が参加。デモンストレーションや大会形式の立ち合いをみせる。昼食を楽しみながら、四時間ほど見物してもらう予定だ。
 クバトン方面から土を運び、十四、十五日に仮設土俵をつくる。土の購入や運搬費にかなりの支出が強いられると懸念されていた。サントス市役所の関係者が協力。出費を抑えることができるよう交渉している。
 厚生ホームで成功すると、ほかの老人施設にも慰問。活動の場を広げていくことも念頭にあるようだ。
 斉藤ホーム長は「正式に発表したわけではないが、みんな知っており、わくわくしていますよ」と期待に胸を膨らませている。