2005年9月20日(火)
パラナ日伯文化連盟(アリアンサ、上口誠一会長)はこのたび、沖縄県名護市の名桜大学と提携し、姉妹都市関係にあるロンドリーナ、名護両市の相互交流の強化を図るため、今後研修先を紹介し合う。
十二日夜、ロンドリーナ日本語モデル校で行なわれたその調印式には、ロンドリーナ沖縄県人会の荻堂ネルソン会長や、協定に尽力した同文化連盟の岡林エステーラ教育センター長らが臨席。名桜大学からは小濱哲国際学部長、住江淳司助教授のほか、南米現地実習のため来伯している学生二十八人も出席した。
同協定は、同大卒業生とパラナ在住の日系ブラジル人が主な対象となる。相互の国で研修してつながりを持つことで、将来の就職につなげようというもの。
すでに大学側からは五人ほどの志望者があり、そのうち一人は来年四月に来伯予定。
住江助教授は「これまで南米現地研修でブラジルを知った学生の中で、ブラジルでの就職を希望し実際に何らかの形で働いている者もいる。アリアンサがその窓口になってくれた」と喜びを話す。
現在ブラジル側では四社、沖縄側では二社が引き受け先として名乗りをあげているという。
調印式の後、学生は今回のために二カ月の特訓をしてきたという沖縄舞踊エイサーを披露した。
ロンドリーナ市と名護市は九八年に姉妹都市協定を締結し、ロンドリーナ大学と名桜大学の交換留学制度がある。