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コラム 樹海

 100歳バンザーイ。日本は長命の国で百歳以上が2万5606人もいる。厚労省が調べた「長者番付」でわかったのだが、こんなにも沢山のお年寄りがいるとは頼もしくもあり喜ばしい。昨年に比べると2568人も多くなっているし、こうした長寿は、これからも続くと期待したい。熊本市には世界一の高齢者夫婦がいるし、100歳になっても月に1、2回はゴルフ場に通う兵(ツワモノ)もいる▼こんなに長生きができるようになったのは医学の進歩があるけれども、毎日の食事が豊かになったのも見逃せまい。恐らく―野菜や果物をいっぱい食べ鰯や秋刀魚が好きなのだろう。脂滴るビフテキよりも海の幸と青や緑の葉っぱの方が健康にはいい。長く生きるための秘訣は、こんなところにあるのかもしれない。そして―あくせくしないでのんびりとその日その日を暮らす▼世界で一番の高齢者であった鹿児島県徳之島の泉重千代さんは、確か黒糖焼酎が大好物で―この晩酌が楽しみで欠かさない。この気楽でゆったりとした生き方が寿命を長く引っ張るのに違いない。今のような高齢化が続けばあと10年もすれば、100歳を超すご老人は3万の大台を突破しよう。そうした長寿の方々は、みんな泉重千代さんのようにノンビリ型だと思うのだが―▼この日本の長寿は大いに結構ながら―女性の長命が圧倒的に多い。2万人を越しているのだから85%が女性なのである。母親になるのだから女性は強いと承知してはいるけれども、ここは男性もひと踏ん張りしたい。 (遯)

 05/09/20