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下院議長議員権はく奪要請=野党=PTは洞ヶ峠決め込む

2005年9月15日(木)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十四日】自由前線党(PFL)、社会大衆党(PPS)、民主労働党(PDT)、緑の党(PV)、ブラジル社会民主党(PSDB)野党五党の党首は十三日、カヴァウカンチ下院議長の議員権はく奪審議の開始要請書を下院倫理審議会に提出した。また与党労働者党(PT)の左派議員二十人と自由社会党(PSOL)の議員らも要請への支持を表明した。
 野党は要請理由として、下院議長が行政手続き上の違反、第三者の恐喝、入札法違反の三つを犯し、議員食堂経営者から毎月一万レアルの賄賂を受け取っていたことを挙げた。全面的に容疑を否認する下院議長は同日、審議会の場で弁明を行うと補佐官を通じて伝えた。
 同審議会のイザール会長(ブラジル労働党=PTB)に渡された要請書は翌日にも下院執行部に回され、登録される予定。その後、審議会は報告者を任命、それ以降は下院議長が辞任しても、はく奪審議は継続される。審議は九十日間に及ぶ見通し。
 政府与党PTは下院議長の議員権はく奪審議を支持しないことを決定した。議長降ろしは野党が下院の支配権を握るためのもので、議長再選の際に重要な鍵となる他の弱小議員の協力を取り付けなければならなくなるからだ。議長の収賄の明らかな証拠が出てきた時点で初めてはく奪審議を支持するという。