2005年9月14日(水)
ジェトロ(日本貿易振興会)が六月に日本を含めた世界八カ国で実施した第十一回ジェトロビジネス日本語能力テストの結果が、このほどまとまった。サンパウロ会場の平均点は四三〇・七点で海外平均の三三三・九点、全体平均の四〇二・八点を上回り、例年通り実力の高さを見せつけた。
受験者総数は前年比二一%増の千五百六十三人。このうち海外は七十四人(前年比二九%)だった。海外会場別の受験者数はムンバイ(インド)が二十六人で最多。香港(中国)が百四十人と次いだ。サンパウロは五位の六十六人で昨年から一人減った。
サンパウロでは成績上位者が増加。J1以上(八百満点中五百三十点以上)を取得した人数は十三人に上り、ホノルル、香港の二人を大きく引き離した。J1以上が受験者数に占める割合もサンパウロは一九・七%で、他会場を圧倒した。
ジェトロ・サンパウロセンターは「サンパウロは受験者全体の九割以上が日系人であり、今回の好成績の原動力になっていると言える。また非日系人の受験者数は多くはないものの昨年の二倍になった。日本アニメの進出などで、日本語の普及が非日系社会にも及んでいることも一因とみられる」と見解を示している。